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航空の知識

海外で取得した航空機ライセンスのほとんどは日本のライセンスに書き換えることができます。




 

海外で取得した飛行機のライセンスを日本でも使えるのか疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。

免許の書き換えをすれば日本でも使用することができます。みなさんは海外旅行の時に国外運転免許証を交付したり、ワーキングホリデーや留学する人は現地の運転免許に書き換えたりしますよね。それと同じ感覚なのですが、飛行機のライセンスの場合は追加で試験を受けなければなりません。

パイロットのライセンスを取得するためには筆記(マーク)式の学科試験と国土交通省航空局の試験官と同乗でフライトを行う実地試験に合格する必要があります。

法律上ほぼすべての外国ライセンスは切り替えOK

民間機を運用する国は基本的に国際民間航空機関(ICAO、イカオ)という国際機関に加盟しています。このICAOの締約国で取得したライセンスなら日本のライセンスに切り替えることが可能です。

しかし、世界にはお金を渡せば技量不足でもライセンスをもらえてしまう国もあるものです。風のうわさですが例えば中国や南米地域の国など。フィリピンもあやしいと、インターネットで見たことがあります(真偽は分かりません)。

実際に日本の国土交通省から出されている通達で次のような文言があります。

ICAO締約国である外国政府の発行したライセンスについては、申請に係る資格の業務範囲のすべての行為(限定事項を含む。)について有効と認められ、かつ、申請者が航空法施行規則第43条及び別表第二に規定する受験資格を充足する場合に限り、学科試験と実地試験の一部又は全部を免除し、技能証明を行っています。

つまり、十分な飛行経験と受験年齢に達していればICAO加盟国(2016年現在191か国)のライセンス切り替えOKですよ、と言っています。

自家用操縦士は”法規”の筆記試験のみでOK

自動車でいうと普通運転免許に当たるのが自家用操縦士のライセンスです。自家用車と同じ扱いで、タクシーのように仕事として運転することはできません。

海外で自家用操縦士のライセンスを日本のライセンスに切り替える場合は「法規」以外の学科試験と実地試験の全部が免除されています。海外でライセンスを取得して日本に帰国したら、年4回日曜日に実施されている「航空従事者学科試験」で法規のみを受験します。合格後に書類をそろえて国土交通省に申請すれば日本のライセンスを受け取ることができます。

自家用操縦士以外は実地試験を受けなければならない

以下に示す自家用操縦士以外の資格はすべて学科試験の”法規”と、実地試験の一部を受けなければなりません。受験に当たっては追加で訓練が必要な場合がほとんどです。

申請の資格等 実施する試験
定期運送用操縦士 日本語または英語による国内航空法規及び実地試験の一部
准定期運送用操縦士 同上
事業用操縦士 同上
自家用操縦士 日本語または英語による国内航空法規(型式限定を必要とするものに限り、実地試験の一部)
技能証明の限定変更 型式限定を必要とするものに限り、実地試験の一部
計器飛行証明 日本語または英語による計器飛行一般及び実地試験の一部

空乗第2105号 平成12年7月28日、国空乗第560号 平成20年2月25日一部改正、国空航第848号 平成24年3月30日一部改正 「国際民間航空条約の締約国たる外国の政府が授与した航空 業務等の技能に係る資格証書を有する者に対する取扱い」 より

また、教員にとして訓練生に教えるために必要な操縦教育証明には試験の免除はありません

まとめ

海外で取得した航空機のライセンス(航空従事者技能証明)は日本のライセンスに書き換えることが可能ですが、ほとんどの場合で追加の試験を受ける必要があります。ただし、操縦教育証明は切り替えることができません。







  • この記事を書いた人

きゃぶ

元自動車メーカー社員のゆとり世代。大学では航空部に所属し、航空大学校未受験、パイロット自社養成敗退。諸々の後悔から在学中に滑空機の操縦教育証明を取得するも、就職地が関西でほとんど飛べずに絶望。飛び足りないので2019年9月に5年勤めた会社を退職し、固定翼のライセンス取得のためカナダ・バンクーバーへ。

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