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航空留学はカナダとアメリカどっち?海外でパイロットになるための3ステップを完全解説

2021年9月16日

社会人になったけどやっぱりパイロットが諦められない。

でも自分の年齢だと国内で目指すのは厳しいみたいだし、どうしたらいいんだろう?

このように考えている方、意外とたくさんいるのではないでしょうか。

私も5年前は同じように考えていました。

私の場合は結果的にパイロットになることをやめてしまったのですが、それでも当時試行錯誤を重ねたノウハウがたくさんあるため、この記事を書くことにしました。

以前と違って、海外でパイロットになる方法がちらほらとネット上に見られるようになりました。

しかしそのほとんどが、事務的に情報を寄せ集めたものに感じてなりません。

普通に航空分野に関する内容が間違っていますしね。

今回は、グライダーの自家用操縦士と操縦教育証明を持つ私が、パイロットになる方法を「海外」に的を絞ってご紹介したいと思います。

航空会社に就職するまでのステップを理解する

まずは、海外の一般的なパイロットまでの道筋を理解する必要があります。

日本では大学卒業後に航空会社の自社養成パイロット採用試験で合格するか、大学から航空大学校に進学して航空会社から内定をもらうかのほぼ2択でしたね。

しかし海外では状況がまるで異なります。

4つの基本ライセンスを取得する

まずは、4つのライセンスを取得する必要があります。順番に、

  1. 自家用操縦士
  2. 事業用操縦士
  3. 多発限定解除
  4. 計器飛行証明

となります。

2番以降は順番が前後したり、国によっては追加の免許があったりしますが、基本的にはこの4つです。

自家用とは、その名の通り家庭用というか、趣味で飛んだり自分や家族の移動手段のための免許ですね。

車で言う普通自動車免許です。

同じように、事業用はお客さんを乗せて運賃をもらうことができる免許です。タクシーの免許みたいなものですね。

多発限定とは、エンジンが2つ以上の飛行機を操縦できる免許で、計器飛行証明は天気が悪くて外が見えない状態でも操縦ができるようになる免許です。

それぞれかかる費用については後ほど解説します。

1500時間飛んでATPL(定期運送用操縦士技能証明)を取得する

ATPL(定期運送用操縦士技能証明)という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

これは、日本の旅客機のパイロットの中でも機長だけが持っている、いわば航空業界最強の免許です。

海外では、エアライン応募の時点でこの免許が必要になってきます。

実はこのATPLが難関で、受験資格として1,500時間の飛行時間が必要になってきます。

1,500時間ですから、1日に4時間飛んだとして375日かかります。

実際はそんなに毎日飛べないので、インストラクターとして働いていても3〜5年かかるようですね。

これを、あまり給料の高くない下積みの時期にやらなくてはならないので辛いというわけです。

具体的な飛行時間の稼ぎ方には次の2つがあります。

  • インストラクターとして生徒を教える
  • 事業用パイロットとして救急や農薬散布、チャーター便を飛ばす

このうちインストラクターについては次の記事にまとめました。興味がありましたらご覧ください。

永住権を取得する

航空会社から採用されるためには、ATPLの他にその国の永住権が必要になってきます。

これは確か、911テロが起こったあたりから法制化されたと記憶しています。

きゃぶ

曖昧な記憶です。ごめんなさい...

この永住権を取得するのがまた大変で、移住がしやすいといわれているカナダでさえ5年かそれ以上の時間がかかることがあります。

詳しくは後ほど解説します。

渡航する国を決める

航空留学をするにあたり、訓練する国は早めに決定してしまいましょう。

もう決め打ちで、この記事を読んだ結果で決めてしまってもいいと思います。

気にするポイントは次の3つです。

  • 訓練の質の高さ
  • 訓練費用の安さ
  • 永住権の取りやすさ

特に訓練の質の高さは重要で、国によっては追加の訓練が必要になったり、そもそも就職時のハードルが高かったりします。

日本でも、「〜の国でライセンスを取得した場合は追加の証明が必要」なんて文言を国からの通達で見たような...

きゃぶ

ごめんなさい、どちらも昔調べた曖昧な記憶なので、分かり次第記事を修正します!

以上を踏まえて、ここではニュージーランド、オーストラリア、カナダ、アメリカの4ヶ国で比較をします。

国別の訓練費用で比較

まずは、各国のフライトスクールの費用をそれぞれのホームページを参考にして比較していきます。

海外フライトスクールを探すにあたって、このサイトを参考にしました。

すべてのライセンス取得の価格が掲載されているわけではなかったため、すべての国の情報が得られた自家用操縦士(単発機)と操縦教育証明(飛行機)の2つのライセンスでの比較します。

自家用操縦士(単発)操縦教育証明(飛行機)合計
ニュージーランド (¥78/$) $24,000(約187万円) $24,004(約182万円) $48,004(約369万円)
オーストラリア(¥80/$) $25,075(約206万円) $22,437(約179万円) $47,512(約385万円)
カナダ (¥87/$) $10,591(約92万円) $10,001(約87万円) $20,592(約179万円)
アメリカ (¥109/$) $10,945(約119万円) $8,000(約87万円) $18,945(約206万円)
フライトスクール費用の国別比較

どうでしょう。

圧倒的なカナダの強さがわかるでしょうか。

ドル建てだとアメリカもカナダもあまり変わらないのですが、カナダの通貨は長期的に安値を記録しています。

日本円を稼いでいる私達にとってはチャンスと言えるでしょう。

さて、おすすめのカナダでエアライン(定期便の航空会社)に応募するためには一体いくらかかるのでしょうか。

さて、前の章でご紹介したATPLを取得するまでに一体いくらかかるのでしょうか。

私はカナダに本格渡航する前に、仕事の夏休みを利用して1週間だけ現地のフライトスクールを下見したことがありました。

その当時、実際にお話を伺った日本人教官の方はこのようにおっしゃっていました。

「350万円以上は必要だし、1,000万円はかからない」

たくさんの資料をいただき、それをもとに訓練費を計算してまとめたものが次の表になります。

 内容料金
自家用操縦士ライセンス(PPL)$8,491(¥764,190)
事業用操縦士ライセンス(CPL)$21,395(¥1,925,550)
操縦教育証明(Instructor Rating)$9,005(¥810,450)
多発限定免許(Multi-Engin Rating)$3,674(¥330,660)
計器飛行証明(Multi-Engin Instrument Rating)$16,814(¥1,513,260)
 合計$59,379(¥5,344,110)
カナダでのライセンス取得費用まとめ

上記のライセンスをフルコンプリートした後に、飛ぶ仕事をして飛行時間を1,500時間を貯めることになるのですね。

こちらの記事に詳しくまとめてあります。よろしければご覧ください。

移住のしやすさで比較

訓練国を決めるに当たり、永住権の取りやすさも重要になってきます。

なぜなら、前述したように定期便を飛ばしている航空会社に就職するためには永住権の取得が必須だからです。

では、1番永住権を取りやすいのは、先ほどの4ヶ国のうちどれなのでしょうか。

答えは...

  1. カナダ
  2. ニュージーランド
  3. オーストラリア
  4. アメリカ

となります。

これには、各国の移民政策が関係しています。

上2つの国は積極的に移民を受け入れていて、下の2つは移民を拒否しています。特に、アメリカは厳しいです。

例えば飛行機のインストラクターの資格を持ち、飛行時間が1,000時間もあったとしても、普通に就労ビザがおりないことがあるレベルです。

きゃぶ

むかしツイッターで誰かがボヤいていました。まいど曖昧でごめんなさい...

さて、5年前の私もこの事実を知り、ひとつの結論に至ります。

きゃぶ

カナダ最強じゃね?

勘の良い子は嫌いだわ。死になさい。

どの国を選ぶかはあなた次第です。

渡航する国のビザ制度を理解する

渡航する国が決まったら、次はその国のビザの制度について理解しなくてはなりません。

なぜなら、外国人は勉強するにも仕事をするにもビザが必須だからです。

どんなに優秀なスキルと経験を持っていても、ビザが切れたら帰国しなくてはなりません。

このサイトでは筆者おすすめのカナダについて言及します。

カナダは航空留学に限らず、ITや映像関係、またビジネスや語学を学ぶための留学が非常に盛んです。

その中で近年のトレンドにあるのが、「就労ビザ付きの学生ビザ」です。

具体的には、インターン付きの「Coopビザ」と、卒業後に通学期間と同じ期間有効な「ポスグラビザ」があります。

詳しく知りたい方は、次の記事をご覧ください。

また、かなり以前に各国のビザの制度について調べたことがあります。

次の記事にまとまっていますが、古い記事ですので情報が変わっている可能性があります。

あくまで参考程度にしてください。

まとめ

いかがでしたか。

この記事では、海外でパイロットになるために必要な3ステップを解説してきました。

  • 航空会社に就職するまでのステップを理解する
  • 訓練する国を決める
  • 渡航する国のビザ制度を理解する

の3つでしたね。

とくに、ビザの仕組みの理解は必須になります。

知らないというだけで帰国する羽目になったり、就職のハードルを上げてしまうことがないようしっかりと予習をしましょう。

  • この記事を書いた人

きゃぶ

書くことと、人の成長を見るのが好きで、ブログの運営をしています。プログラミング、コンテンツマーケ、WEBメディア運営に興味がある雑食動物です。 もともとはパイロットになりたくて、航空留学経験を発信してました。本業はメーカーの通訳です。 これからは、社会人からのキャリアチェンジと海外留学について発信します。

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